外国に行くときは、治安はもちろん、日本とは違う食事や文化についても気になりますよね。
モンゴルに行く予定なんだけど、注意点はある?
関空から5時間ほどで行け、時差も一時間と地理的には近いモンゴルですが、日本とは違う点もたくさんあります。
ここくまは一か月モンゴルに滞在して、遊牧民のゲルにホームステイさせてもらったり、現地ツアーに参加したりしましたが、日本とは違う習慣があって驚きました。
異なる文化に触れられるのは海外旅行最大の楽しみです!
でも、心づもりがあると思わぬトラブルは避けたいところ。
今回はモンゴル旅行の注意点をまとめましたので、最後までお付き合いください。
料理
現地料理は海外旅行の楽しみの一つですよね!
ですが知らずに行くと食が合わなくてげっそり・・・ということもありますので、注意点としてあげました。
モンゴルでは、日本と違い、マトンを食べることが多いので、苦手な方は注意です。
ツアーではなく、実際のゲルや北の方のKhutag-undur付近に滞在しましたが、モンゴル料理は肉中心です。
豚肉や鶏肉は貴重で、マトン、牛乳、冬のご馳走として馬肉がメインでした。
そこに野菜が少しと、小麦粉から作ったうどんみたいな麺や、餃子を食べていました。
調味料はほとんど塩のみのシンプルな味付け。寒いからか、お腹に入った瞬間、かっ!とエネルギーに変わる感じでした。
噛めば噛むほどお肉の味が出て、めっちゃおいしかったです。
羊の場合、放牧しているなかから一頭を捕まえ、捌いて、ゲルに吊るして乾燥させ、一冬かけて大切に食べます。
羊肉独特の味はありますが、新鮮だからか、気候が違うからか、日本で感じる臭みとは違います。
羊肉ちょっと苦手なんだよな、くらいなら一度食べてみて損はないです!
ウランバートル市内には羊肉以外を提供しているお店もたくさんあるので、市内観光なら羊肉が苦手でも大丈夫ですよ。
あと、スーテーツァイというミルクティーをミネラル補給もかねて良く飲んでいるんですが、ほんのりしょっぱくてびっくりしました。
慣れると癖になります(笑)
胃腸が不安なら胃薬持参
焼肉の後なんかにお腹が痛くなる方は、胃薬があった方が良いと思います。
ゲル生活は肉肉肉でした。
モンゴル料理、シンプルでとてもおいしいんですが、野菜が恋しくなります(笑)
スリ、置き引き
海外旅行あるあるですね。
モンゴルは治安のいい国ですが、観光客はスリに狙われがちです。
また、カフェなどでパソコンやカメラなど高価なものを机に出したまま席を離れると盗られます。
ホテルでもスタッフによる盗難があるらしく、安心はできないそうです。
私の相棒のバッグパックは、長旅を共にした貫禄があったのか(ボロいだけ)、ほったらかしでしたが無事でした。
そんなに怖がらなくてもいいとは思います。
スリや置き引きは以下の対策でかなり防げます。
実際私がやっていた対策です。
お陰で、モンゴル以外にもいろいろ行きましたが、一度も被害にあっていません。
対策1:貴重品は肌身離さず持ち歩く
旅行の際は良く言われることですね。
これは徹底しましょう。
対策2:大切なものは出したままにしない
これも良く言われることですね。
カフェなどでパソコンを出したら、トイレにちょっと立つ場合でも仕舞って持っていきましょう。
対策3:ボディバックを2つ持つ
万が一、盗られたとき用の対策です。
貴重品を小分けにしておくのはスリ多発地帯では効果的です。
ここくまはビビりですので、こういう対策はやりすぎくらいでちょうどいいと思っています。やるだけやって、安心して存分に現地を楽しみたいのです。
私はボディバックを常に2つ持っていました。
✅ひとつは腰に巻いて肌着の上、服とズボンの下に着けます。ここにパスポート、予備のクレジットカードや現金など、しばらく使わない貴重品を入れます。
選ぶポイントは薄くて邪魔にならないことと、スキミング対策がされていることです。
✅もうひとつはショルダーバッグです。こちらには普段使いの財布や携帯、タブレットを入れます。
選ぶポイントは入れたいものが入ることと、使いやすいこと、バッグを前に持ってこられることです。
✅スキミング対策は別途、ケースを買いました。
スリの場合、どんなに注意しても、相手はプロなので(いやなプロですが)やられるときはやられますし、私たちはその瞬間に気づくことさえできません。
でも、2つに分けておけば、盗られたクレジットカードは即止めればいいだけ。現金も少額なら諦めがつきます。
何より、スリにあった=無一文、パスポートがなく帰国できないなど詰む状況に陥る心配がないので精神的に安心です。
もちろん、同じ方法でなくても大丈夫です。靴にカードを仕込んでいる人もいましたよ。
対策4:バッグパックに鍵を取り付ける
本気の人はカバンを切り裂いてでも盗るので鍵は意味ないんですが、ちょっとちょろまかしたいくらいの人には効果的です。
私のバックパックは巾着タイプなので、紐を抜いて自転車のカギに付け替えました。
スーツケースの場合は南京錠でもいいです。
対策してますよ!とアピールできればとりあえずOKです。
取り付け方はこちらの記事に書いています。↓
治安についてはこちら↓
白タクのぼったくり
モンゴルには正規タクシーと非正規タクシー(所謂白タク)があります。
実際には正規タクシーはほとんど走っておらず、非正規タクシーが幅を利かせています。(プリウスがかなり多いです)
非正規といっても、違法という意味ではなく、タクシー会社ではなく個人がやっているタクシー程度の意味です。
で、この白タク、観光客とみるとぼったくってくる人がいます(モンゴルに限った話ではないです)。
対策は以下↓
対策1:相場価格を調べておく
モンゴル白タクの相場はだいたい1km=1500トゥグルグ=約60円でした。
ネット情報でも500~2000トゥグルグと言っている方が多いのでそんなもんなんだと思います。
対策2:値段交渉は乗り込む前に行う
交渉は苦手なので、そんなに大げさなものではないです。
乗り込む前に
「〇〇まで行きたいんだけど、いくらくらいかかる?」
と聞きます。(私はモンゴル語は話せないので英語でした。)
で、こちらは事前に相場は知っているわけですので、あり得ない額を提示してくる輩はさっさと断り、別のタクシーを探すだけです。
高すぎるよ、もっと安くならない?みたいなことはやりません。
苦手なのです・・・。チキンです。
断った時点で値段を下げてくる人がいますが、信用ならないので、そのタクシーに乗る場合は紙に書いておきます。
断固断ってしまってもいいと思います。
ちなみに、モンゴルではアホみたいな額を吹っ掛けられたことはありません。
安心してくださいね。
番外:観光客価格は仕方ないかなと思います
これは考え方次第なので賛否両論あると思うのですが、私は地元価格より高い、観光客価格を支払うのは別にいいかなと思っています。
だって日本だと初乗り700円以上くらいするわけです。
モンゴルで相場だと4kg乗っても8000トゥグルグ=480円。めっちゃ安いです。
向こうも日本の方が物価が高いことは知っています。
現在日本の方が経済力があることは事実なので、同じ仕事をしてもらうのだから、観光客価格で高くなるのはいいかな、と思っています。
絶対に!地元相場以上は払わない!!と頑なになるよりも、私たちは観光する程度には余裕のある観光客なので、多少多めに払ってもいいかな、くらい余裕のある態度でいた方が、私的には旅が楽しくなるので、そんな緩い心構えでいます。
お互い気持ちいいのが一番です。
寒暖差
夏場でも朝晩と日中とで、かなり寒暖差があります。
冬場はもちろんですが、夏場でも羽織れるものを持っていくのがおすすめです。
ゲルに泊まるなら、寝袋はあった方が良いですよ。
薄い寝袋は持っていたのですが、10月下旬以降なら分厚いやつが必要です。
現地ツアーに参加したときはマイナス20度に耐えられる寝袋をレンタルしました。
結果、あってよかったです。
ゲル内でストーブは焚いていても、夜は寝袋がないと凍えます。
現地の人はシャツ一枚に掛け布団一枚で寝てましたが…とても真似できません。
乾燥
夏場でもからっと爽やかなステップ気候。
裏を返すと夏場でも乾燥していて、放っておくとお肌がかぴかぴになります。
日本で冬場、乾燥が気になる方は保湿剤が必須です。
紫外線
モンゴルは夏場はもちろん、冬場でも紫外線が強いです。
また、雨が少なく、晴れる日が多いのも特徴です。
遮るものもなく、強い日差しが直接降り注いでくるので、帽子や日焼け止めなど紫外線対策はしておいた方が良いですよ。
トイレットペーパー
トイレットペーパーは流せない
水洗式のトイレでも、トイレットペーパーは流せません。流すと詰まってしまいます。ごみ箱がおいてあると思うので、そこに捨ててください。
トイレットペーパーは持参した方が良い
ゲルや野外のトイレにはトイレットペーパーがありません。絶対に持っていった方がいいです。
トイレットペーパーを捨てる袋も必要
雨の少ないモンゴルでは、紙は捨てると永遠に草原を転がり続けます。
捨てる袋も持っていきましょう。
ウエットティッシュか携帯ウォシュレットがあると便利
毎日シャワーを浴びられないこともしばしばあります。ですので、大をした時用に、清潔にできるものがあるといいです。
私は手動の携帯ウォシュレットを持っていきました。さっぱりするし、ゴミの量も減るし持っていってよかったです。
電動は電池が切れると詰む可能性があるので避けました。
交通量が多い
渋滞に巻き込まれると、冗談ではなくあるいた方が早いです。しかもウランバートルは常にといって言いレベルで渋滞しています。
時間の都合がある場合はお気をつけください。
また、交通マナーも良くないです。
赤信号で突っ込んできた車もいたので気をつけて下さい。
ウランバートルの大気汚染
ウランバートルでは近年大気汚染が問題になっています。
そんなにのどが弱い方でもないんですが、ウランバートルではいがいがしました。
ウランバートル市内にいる間はマスクはしておいた方がいいでしょう。
乗馬するなら海外旅行保険があった方が安心
旅行会社で加入する場合は問題ありません。
なにもない場合は海外旅行保険に加入するか、保険付帯のクレジットカードを持っていくと安心です。
海外旅行保険の観点でクレジットカードを選ぶならエポスカードがおすすめです。
長期旅行だったので、海外旅行保険にも加入しましたが、こっちは高いので、状況に応じて検討なさってください。
クレジットカードについて詳しくはこちらの記事をご覧ください。
草原に行くなら長ズボンで
ヨモギみたいな見た目のかぶれる草もありますので、草原に行くならマストで長ズボンを履いて下さい。
モンゴル人の頭は触らない
モンゴルでは、頭は天と人を結ぶ大切な部分で、他人に触られると幸運が逃げると考えられています。
つい、子供や親しくなった人の頭をぽんぽんとやってしまいそうですが、モンゴルではやめておきましょう。
また、帽子もとても大切なものとして扱います。
夜間は出歩かない
モンゴルは治安が比較的いい国ですが、それでも犯罪に巻き込まれる可能性はゼロではありません。
郊外での星空鑑賞は別として、暗くなってからは出歩かない方が良いです。
市街での犯罪はもちろん、田舎でも夜間出掛けた女性が湖に気づかず落ちてしまい、帰って来なかった話も聞きました。
夏場は夜10時頃まで明るいので、観光する時間は十分ありますよ。
30日を越える滞在はビザの申請が必要
日本のパスポートを持っていれば、モンゴルには30日間滞在できます。
観光旅行では問題ないですね。
もし、30日を越え滞在する予定なら、事前にビザの申請が必要です。
馬乳酒アレルギー
ほとんどいないかもしれませんが、私はなんと馬乳酒アレルギーがあり、かなり苦しい目にあいました。
もともとアレルギー体質で、胡桃、ヘーゼルナッツ、山芋にアレルギーがあります。
同じものにアレルギーがある方は、馬乳酒を飲む際に注意して下さいね。
まとめ
今回はモンゴル旅行の際の注意点についてでした。
治安だけでなく、文化の違いから思わぬトラブルに発展することもあります。
でも、文化や習慣の違いを体感できることは海外旅行の醍醐味です。
相手国を尊重する気持ちでいると、旅がもっと楽しくなりますよね。
注意点を頭の片隅に置いて、モンゴルでの旅を思いっきり楽しんできてくださいね。
それでは、よい旅を!
コメント