【女ひとり旅】モンゴルの現地乗馬ツアー体験記。費用や申し込み方まで全部解説!

【女ひとり旅】モンゴルの現地乗馬ツアー実録。費用や申し込み方まで全部解説! モンゴル

モンゴルで実際に7日間の現地乗馬ツアーに参加してきました!

7日間というのは移動日込みで、乗馬の他にもらくだに乗ったり、博物館を見学したり盛りだくさんだったので、実際に乗馬をしたのは中4日間です。

馬と共に広大な大地を駆け抜ける4日間… めちゃくちゃ楽しかったので、馬好きさんにはぜひ×3!おすすめしたいです!!

 

モンゴル現地ツアーってどんな感じ?
現地ツアーって実際どうやったら参加できるの?
たっぷり乗馬できるツアーを探してる。

 

この記事はそんなあなたに役立ちます。

私の方法にはなりますが、全部解説します。

現地乗馬ツアールポ、最後までお付き合いください。 記事の最後に実際に泊まったホテルと現地ツアーの申し込み方も記載しています。

ツアーもいいけど、遊牧民のゲルにホームステイしてみたいなぁ~というあなたはこちらの記事を参考にしてください。

モンゴル現地ツアーのスケジュール

  • 一日目:移動日。ホスタイ国立公園散策。
  • 二日目:ラクダに乗る。+モンゴルの歴史に触れる。
  • 三日目:森の中で乗馬。ひたすら乗馬。夜はゲルに泊まる。
  • 四日目:馬と山越え。湖2つをまわる。夜はゲルに泊まる。キャンプファイアと星空観測。
  • 五日目:ひたすら乗馬で残りの6つの湖をまわる。夜はゲルに泊まる。
  • 六日目:三日目に泊まったゲルまで乗馬。そこから車でカラコルムへ。夜はホルホグを食べる。
  • 七日目:移動日。カラコルム博物館、モンゴル帝国記念碑、エルデネ・ゾー寺院散策

とにかく馬に乗りまくりたい!

という希望を叶えるため、今回は森の中の8つの湖を巡る7日間のツアーになりました。

大草原を駆け抜け、山を駆け上り、足場の悪いところは馬を引いて協力して超えていく・・・。

夜はゲルに泊まって小さな暖炉を囲みながらご飯を食べ、モンゴル流のカードゲーム。

外に出れば満点の星空。 キャンプファイアの火が、放牧されているヤクと馬たちをほのかに照らす。

完全に探検家気分で、もう、最っ高でした!

ここからは日記形式で書いていきます。お付き合いください!

そして最高のモンゴルツアーの参考にしていただけると幸いです。

 

 

 

一日目:移動日。ホスタイ国立公園散策。

今回のツアーの参加者はここくま、フランス人カップル、ホテルオーナーの4人でした。

この四人で7日間ツアーを共にします。

初日なので顔合わせからスタート。

ざっくり自己紹介して、三菱のバンに乗り込みました。

いざ、草原に向けて出発!の前に、まずはウランバートルで7日分の食材を買い出しに行きました。

最初に行ったのは精肉店。 見たことがないほど、一面の肉・肉・肉。 牛、羊、ヤギ、馬の肉がメインで並んでいました。

 

モンゴルの精肉店

肉(赤いので問題 があったら削除します)

 

羊肉と馬肉を選んで食費のコストカット。

ここくま
ここくま
なんてこった・・・日本では両方高級食材や・・・。

 

オーナー「じゃあ日本では何を食べているんだ?」

 

ここくま
ここくま
ニワトリとか豚とか。

 

オーナー「ニワトリと豚!モンゴルではそっちが高級食材だよ。そいつらは草だけで育たないからね。」

 

ここくま
ここくま
あ、草だけで育つラインナップが牛、羊、ヤギ、馬なわけね!日本では濃厚飼料食べてるけど、なくてもいいもんね。納得や・・・。

 

真実は保証できませんが、めっちゃ説得力のあるオーナーの解説でした。 肉を買ったら次は野菜と卵とパンと水。   全部積み込むとバンの荷台がいっぱいになりました。

モンゴル現地ツアーバンいっぱいの荷物

バンいっぱいの荷物

 

 

 

食料を買い込んだら、今度こそ出発!

モンゴル→日本→フランスの順でドライブミュージックを選曲。

モンゴルミュージックは演歌っぽい!

日本からはBump of Chickenとスキマスイッチを推させていただきました(完全に私の趣味ですね。そして年齢がばれる(笑))

からのフランスミュージックはバラード!

ノリのいい音楽?で紛らわせながら、素人にはどこに道があるのかさっぱりわからないオフロードを突っ切っていきました。

 

オーナー「山を見ればどこを走っているのかわかるのさ」

ここくま
ここくま
やだ、かっこいい・・・。方向音痴のここくまからしたら、目的地にたどり着けるのはもはや奇跡でしかないです。
 

 

  そうこうしているうちに第一目的地のKhugnu Tarna国立公園に到着! タヒ、もしくは発見者のロシア人の名にちなんでプルジェヴァリスキー馬と呼ばれる、モンゴルの野生馬とご対面。

モンゴル野生馬タヒ

モンゴル野生馬タヒ

思ってたよりいっぱいいる・・・!

タヒは人間による交配が進んでいない馬で、たてがみが短く立っているのが特徴の一つです。

シマウマやロバのたてがみはツンツンモヒカンみたいですが、サラブレッドのたてがみはサラサラストレートっぽいですよね。

そういうもんらしいです。 にしても、画像、見られますでしょうか?? この短足ぽっこりおなかのずんぐりむっくりボディ。

 

ここくま
ここくま
か、かわいい・・・(プルプル)

 

オーナー「実はタヒは人間の手によって、一度絶滅しているんだ。

プルジェヴァリスキーの発見以来、この珍しい馬の存在は欧州をはじめ世界に広く知れわてるようになり、乱獲が相次いだ。

今見ている馬は、乱獲され、ヨーロッパ、アメリカの動物園に連れていかれたのを、もう一度モンゴルに連れ戻し、繁殖して増やした馬なんだ。」

 

ここくま
ここくま
ちょっと皮肉気に笑っていたのが忘れられません。 乱獲の当時は、私たちより数段優れた耳で、鼻で、「カネになる」と高ぶるヒトの鼓動と荒い息を感じておびえたんだろうな・・・。
野生馬タヒとモンゴルの大地

野生馬タヒとモンゴルの大地

 

山の上から撮った画像なんですが、末永く幸せであって欲しいと願わずにはいられません。

ここくま
ここくま
私にできることは少ないですが、せめてできる限りは環境に配慮しなければ、と強く思いました。

 

余談ですが、Khugnu Tarna国立公園では他の動物にも出会えますよ。

Khugnu Tarna国立公園の鹿

こちらに気付いた。

Khugnu Tarna国立公園の鹿の群れ

様子をうかがっている。緊張が走る。この後、一頭が高く鳴いたのを合図に、一斉に駆けて行った。

 

ツーリストキャンプに移動し、ゲルに今夜の食材を降ろして、晩御飯を食べて一日目は終了。

モンゴル式のポーカーでオーナーに、フランス人カップル共々けちょんけちょんにやられた後、分厚い寝袋にくるまって快適に眠りました。

 

 

二日目:Erdene Khamba Monasteryでモンゴルの歴史に触れる+ラクダに乗る

Erdene Khamba Monastery

2日目、最初はErdene Khamba Monastery(以下エルデネ カンバ寺院と記載します)という寺院へ。

日本でほとんど紹介されていない割に見ごたえのある穴場です。

ウランバートルからは289㎞、西南のHogno Khan山(以下ホグノ カーン山と記載します)の麓に位置します。

何やら長い歴史のある場所らしく、842年にチベット仏僧がホグノ カーン山に定住して長年祈りと瞑想を続けたのが始まりだそう。

それから時を経た1660年、初代院長、ラマ・エルデネを記念して寺院が建てられたそうです。

エルデネ カンバ寺院

エルデネ カンバ寺院の建物群

エルデネ カンバ寺院の白い建物

青い空に白い壁が良く映える

崖を含む広大な大地に寺院がぽつりぽつりと建っていました。

エルデネ カンバ寺院破壊されたままの壁

破壊されたままの壁

建物はいっぱいあるし全盛期はさぞ栄えていたのではないかと思うのですが、今は人の気配はゼロ。

 

静かな空間に壊れたままの壁がなんとなく廃墟を思わせ、季節柄枯れている草も相まって、少し不気味です。

 

霊感はゼロなんですが、ちょっとヒヤッとする空間でした。

実際は今でも月に数回はラマ僧が来ているそうです。

建物がきれいなのは、ちゃんと使っているからなんですね。

例によってホテルオーナーがいろいろ解説してくれました。

 

 

オーナー「17世紀、ここは1000人ものラマ僧が暮らしていたんだ。

でも、当時清の一部になることを望んでいたザナバザルと反対派の西モンゴルの総督ガルダン戦争が起こった。

その戦争によってこの寺院は一度すべて破壊され、僧侶は皆殺しにされたんだ。

そのあと1700年に再建されたんだけど、1900年代に今度は宗教弾圧が起こった。

で、また破壊され、偉い僧侶は殺され、そのほかは追放された。

1990年代に再建されたんだけど、全部元に戻ったわけじゃなくて、ご覧の通り。

昔の寺院跡(上の巨大な壊れた壁を含む一帯のことです)は遺跡として残っているんだ。」

 

 

「宗教弾圧はこの寺院だけの話じゃない。

社会主義時代には仏教は迫害され、約三分の一の僧侶が殺害された。

皮肉な話だが、この大量虐殺には、経済面だけで見るといい面もあった。

当時僧侶はほぼ物乞い同然。女性、子供に養われて全く働かなかった。

それでも周囲の仏教徒がすべて用立ててくれるから、貧しい人々に比べて豊かな暮らしをしていた。

そうなると当然、僧侶になる資格のある若い男性はみんな僧侶になる。

それが進むと経済が発展しない。

僧侶が迫害され、寺が壊され、結果としてモンゴルの経済発展につながった面もあるんだ。」

 

 

人が殺されて良かったとは、とてもとても思えない。

 

絶対反対だし、もう、聞くだけで胸が痛いです。(たぶんオーナーの話には独自見解が混ざっています。ちょっと斜に構えた感じの人だったので(笑))

でも、白か黒かだけでは語れない歴史の複雑さを感じました。

それを踏まえたうえで、二度と物理的な戦争など起こらなければいい、現在進行形で起こっている戦争も事情はあれどやめてくれと強く願う寺院散策でした。

 

 

そしてどこまでも続く地平線に、なにもできない自分の小ささを感じ、無力感とともにどこかホッとした気持ちになりました。

 

 

ラクダに乗る

寺院の跡はラクダに乗りに行きました。

 

予定では1時間ほど乗れるはずだったのですが、ラクダの飼い主さんが急遽お休みと言ったらしく、15分ほどに短縮。

このあたり、日本じゃないなぁ(笑)と思います。

フランス人カップルは始終イチャイチャしていて、最初はいたたまれなかった私も慣れてスルースキルが上がってきました。

文化の違いってすごい!

自分と違う人との交流は面白いですね。

と、時間をつぶしているとラクダさん登場!

黄昏とラクダ

黄昏とラクダ。息が臭い。毛はもふもふ。

 

顔、ゆるキャラみたい(笑)

ですが、近寄った第一印象は息が臭い!

草食動物ですよね、ラクダさん?

なんでこんなに息が臭いんでしょう?

牛も馬もヤギも世話してましたが、そんなこと全然なかったのに。

この謎はいまだ解けていません。

ラクダに乗るここくま

ラクダに乗るここくま

ラクダに乗る

ラクダの飼い主さんが引いてくれます。

ラクダの背は、ふかふかもこもこ、毛布に包まれているみたいで暖かかったです。

足元が砂だからか、一歩歩くごとに上下の揺れが結構大きく、のっしのっしという感じでした。

途中駆け足になると、さらに激しく揺れが。

乗り心地で言うと馬の勝ちです(笑)。

でもこのもふもふは捨てがたい・・・。

楽しいひと時を過ごせました。

 

 

2日目の夜はラクダのいる近くにあるゲルに泊りました。

この日もモンゴル式ポーカー。

我々ツーリストチームも慣れてきたので、まだ負けが圧倒的に多いものの、オーナーの独り勝ちとはいきません。

ふふふ。見てろよ・・・。

ツアー中にぎゃふんと言わせてやる!

 

 

 

三日目:森の中で乗馬。ひたすら乗馬。夜はゲルに泊まる。

3日目はついに馬とご対面!

今回一緒に旅する7頭の馬

今回一緒に旅する7頭の馬

しょっぱなから一頭が逃げ出してなかなか捕まらないトラブル発生!

写真の前から三頭目、緑のマットを乗せてる馬が犯人ならぬ犯馬です。

右へ左へちょこまかと逃げまくるのを、遊牧民の馬の飼い主と中学生くらいの息子さんが挟み撃ち。

何度もトライしてやっとつかまりました。

そして、身体の大きさ的にこのこが私の今回の相棒になることに。

ここくま
ここくま

大丈夫やろか・・・?

今回の相棒馬・アッシュグレイ君。

今回の相棒・アッシュグレイ君。モンゴル名は忘れてしまいました・・・。

このこは、12歳の騸馬(センバ)(去勢された牡馬)。

名前は?と聞くと「ないよ」との返答が。

ここくま
ここくま

名前がない????

はてないっぱいで聞き返すと、モンゴルでは馬に名前をつけないとのこと。

 

色の特徴で呼び分けるだけ。

使役動物としての線引きを徹底しているんだな、と感じました。

ここくま
ここくま

生活の糧で、ペットとは違うんですね。

ここくま
ここくま

しかし、名前がないととわけわからなくならないですか?

耳標とかもないし。

飼い主さん「全く問題ない」

何十頭と買っていて全部見分けがつくそうです。

そんな話を聞いていると、中学生のころ夢中で読んだ、十二国記に出てきた、自分が使役している魔獣に決して男の話がぱっと浮かびました。

 

命を預かる者の深い愛情と使役するための厳しさ、諦念。

厳しい自然の中で生きるための命の優先順位。

名前をつけない、という行為には「別れ」を想定した部分がある気がしました。

その「別れ」は売りにだすことのかもしれない。

食料とすることかもしれない。

病気になってのことかもしれない。

いずれにしても愛着を沸かせてしまったら辛いことです。

遊牧民として動物とともに生き抜いてきた工夫の一端に触れた気がして、じんときました。

 

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さて、今回のチームメンバーは7頭です。

内訳は私、フランス人カップル、ホテルのオーナー、馬の飼い主さん、息子さん用の計5頭+荷物を載せる係2頭です。

早速荷造り。

馬に載せるための最低限の荷物をパッキングしていきます。

馬に乗せるために、荷詰め。

荷詰め。馬に乗せるために、最低限の荷物を袋に入れる。

馬に乗せる用の袋

馬に乗せる用の袋

荷物を運んでくれる馬と馬主さん。後ろに小さく写っているのは息子さん。

荷物を運んでくれる馬と馬主さん。後ろに小さく写っているのは息子さん。

デールを着用して準備万端

デールを着用して準備万端。馬に乗るなら必須だよ!とのこと

私たちツーリストもデールに身を包み準備完了!

 

この、モンゴル民族衣装デール、オーナーが「馬に乗るなら必須だよ」と言っていただけあって、とても快適でした。

乗馬中全く寒くなかったし、お尻の下に厚い布を敷くことになるので、お尻が痛くなることもありませんでした。

乗馬レベルは初心者に毛が生えた程度のここくまは、まだまだ駆け足になると上下に弾んでしまうので、かなりありがたい装備でした。

 

3日目は山の手前あたりで早めに終了。

明日はいよいよ山越えです。

四日目:馬と山越え。湖2つをまわる。夜はゲルに泊まる。キャンプファイアと星空観測。

四日目、朝ご飯を食べて、いよいよ山越え~湖へ!

モンゴル乗馬ツアー、山越え。途中休憩の様子。

途中休憩の様子。

今回は8つの湖を巡るのが目的です。

 

湖までの道のりは山や岩場、湿地と険しい道のりでした。

10月なので、日陰は寒く、雪が残っていたり、氷が張っていたりと気を抜くとつるっと滑りそうでした。

馬たちは汗だくになり、フーフー言いながら頑張ってくれました。

時に載せてもらい、時に一緒に歩き、まだ足もとが凍っていたら馬が滑って落ちないようにゆっくり気を使いながら越えていきました。

 

頑張れ!とたまにこけている馬を励ましながら、なんか一体感を感じる山越えでした。

 

そうやって、やっと平原に出たら、飼い主さんが走り出します。

続けて「チュウ!」(モンゴルの行け!の合図)と掛け声。

そしたらもう、走る走る!

めっっっっっちゃ楽しい!

遮るものが何もない、だだっ広い草原を地平線に向けて駆け抜ける爽快感は半端じゃありませんでした。

 

まじで風になった気分でした。

 

いや、もう湖いいから走っていたい。

 

この馬連れて帰りたい。

 

ちなみに、ちょっと聞いてみたところ、モンゴルでは馬と牛は400ドル、羊、ヤギは40ドルが相場らしい。

 

え、買える・・・。買えちゃう。買っちゃう・・・?

 

 

ーーーーー

 

 

爽快感に浸っているうちに一つ目の目的地に到着。

乗馬ツアー一つ目の湖

夕方。当然夜は満点の星空。キリッと澄んだ空気が、空をさらに美しく見せる。

 

目の前に湖を望める位置にあるゲルに宿泊しました。

 

キャンプファイアー

星空の下で、みんなで火を囲んだ。

 

夜はみんなでキャンプファイヤー。

満天の星空ってこういうことかぁと思わせる、美しく晴れた夜でした。

星に手が届きそう、ってこういう感覚のことなんだと知りました。

オーナー他、モンゴル人たちは寒いことを言い訳に、早々にゲルに引っ込んでウォッカで酒盛り。

オーナー「こんな風景見慣れてるからね。星より体あっためるためにウォッカだよ。馬肉とウォッカは冬の必需品さ。」

ここくま
ここくま

さすがです(笑)

五日目:ひたすら乗馬で残りの6つの湖をまわる。夜はゲルに泊まる。

 

朝起きてゲルをでると目の前にヤクの群れが。

モンゴル乗馬ツアー中に見たヤク

ヤク。はじめて本物をみた。

 

そこから目線を移すと今度はヤギと羊の群れ。

モンゴル乗馬ツアー中に見た羊とヤギ

羊とヤギ

 

そしてでっかい犬。

モンゴル乗馬ツアー中に出会った犬

大きい犬が多い。かわいい。

遊牧民としての生活は大変であることは存じております。

存じたうえで言わせてください。

ここくま
ここくま

天国かよ・・・!!

 

 

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この日は一日中乗馬で残り6個の湖を回りました。

水鏡

水鏡。どこを切り取っても美しい。

 

風もなく、最高の天気に恵まれて、最高のライディングトリップとなりました。

馬上から見る湖

馬上から見る風景にはいつも馬の後頭部がある。・・・当たり前か。にしてもかわいい・・・。

 

湖は大きいものからため池程度の大きさのものまでさまざま。

湖も美しかったんですが、景色より何より、一日中、馬に乗っていられる幸せ・・・。

そして昨日に引き続きめちゃめちゃ走ってくれるアッシュグレイ君。

平原を駆け抜け、丘を登り、ヤギ群れの間を突っ切り、思う様走ってくれました。

ほんと、最高に楽しかったです。

 

 

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この日もゲルに宿泊。

旅の間、食事はいつもオーナーが作ってくれていました。

だいたいいつも、鍋一個にすべての具材が詰まったシンプルな味付けの料理なんですが、これがとてもとてもおいしいのです。

とくにお肉とお肉の出汁が。

モンゴル乗馬ツアー中のごはん作り

鍋一個で作るスタイル

モンゴル乗馬ツアー中のごはん

見た目はアレだが、 おいしいごはん 。だいたいいつも見た目からは想像できないくらいおいしい。

日本ではそんなに好みじゃなかったんですが、すっかりマトンの虜になりました。

 

 

六日目:三日目に泊まったゲルまで乗馬。そこから車でカラコルムへ。夜はホルホグを食べる。

 

六日目は馬に乗ってもと来た道をたどって行きました。

再び山越えです。

今回も日陰は凍っていて、馬と一緒に歩いてゆっくり進みました。

 

馬と飼い主さんたちとは今日でお別れ。

素敵な旅をありがとうございました。

 

13時半ごろ車まで戻って、そこからカラコルムまで5時間半かけて戻りました。

この日の夕飯はモンゴル式バーベキュー・ホルホク。

 

ホルホク

ホルホク

 

焼けた石の上に、野菜、羊肉を敷き詰め、蒸し焼きにする料理です。

香辛料を使うこともあるらしいのですが、今回は塩味のみのシンプルな味付け。

新鮮な肉だからか、塩で十分。

臭みもなく、おいしかった。これまたシンプルなのに最高においしかったです。

このお肉、もったいなくて骨だけ残してきれいに食べていると、道中モンゴル人にとても喜ばれました。

日本で言う魚料理をきれいに食べるみたいな感覚でしょうか?

食べ物を大切に!という感覚は万国共通なようです。

 

 

七日目:移動日。カラコルム博物館、モンゴル帝国記念碑、エルデネ・ゾー寺院散策

 

最終日。

この日は元以前のモンゴル帝国の首都・カラコルム散策。

カラコルム博物館

まずはカラコルム博物館へ立ち寄りました。

このカラコルム博物館、日本の資金援助(文化無償資金協力というやつらしいです)で建てられたそうです。

なにやら日本は海外に多額の支援をしている、という話はぼんやり聞いたことがありましたが、目の前にすると、こういうこ!と実感が湧きます。

 

日本って色々いいこともしてるのね、と少し誇らしい気分になりました。

カラコルム博物館

カラコルム博物館

中はモンゴルの歴史についての展示。

モンゴル語、英語のほか、なんと日本語でも説明が書いてあります。

入場料安いので、行ってみると面白いと思います。(私が行った時で8000トゥグルグ:330円ほどでした)

 

博物館でざっと歴史を学んだあとはモニュメントを見に行きました。

オボ―とモニュメント

オボ―と呼ばれる、モンゴル土着の信仰みたいなもの。オボーの周りで祈りを捧げることもあるが、もっと実用的に道しるべとして使われていたりする。

画像の真ん中の円錐状に石を積み上げたものはオボーと言い、モンゴルのいたるところにありました。

 

湖や小高い丘など、ちょっと目立つところに設置してある感じでした。

すぐ崩れてしまいそうな見た目なのに、きれいなままで各地に点在しているので、使われてはいるんだろうけどなんなんだろうな、と、ずっと気になっていました。

ここくま
ここくま

オーナー!これ何???

オーナー「オボーはモンゴル遊牧民の信仰の印なんだ。ここに精霊が宿ると信じられていて、祈りをささげることもある。今では信仰する人もずいぶん減ったけど、オボー自体は道しるべとしても使われているんだ。

ここくま
ここくま

なるほど・・・。まだまだ活用されているんですね。

ここのオボーは周りを地図で囲まれていました。

 

現在のモンゴルとモンゴル帝国の勢力範囲を表した地図

青いところが現在のモンゴルで、金色の所がモンゴル帝国の勢力範囲。

モザイク画で、モンゴルの歴史が記されていました。

画像は最盛期。ユーラシア大陸のほとんどはモンゴルだったんだ・・・。

そのモンゴル大帝国時代の首都って、今すごいところに居るんだなぁと、壮大すぎて実感わかないながら、ぼんやり思いました。

カラコルムは河の近くで交通の便が良く、人種、宗教が入り乱れる、かなり発達した国際都市だったそうです。

 

今の街の様子からは想像できません。

カラコルムの町

カラコルムの町

河

エルデネ・ゾー寺院

お次はエルデネ・ゾー寺院。

モンゴル最古の寺院で、世界遺産芋登録されています。

青い空に白い108の仏塔が並ぶ姿は壮観でした。

ゲルと仏塔

ゲルと仏塔。白い仏塔が青い空に良く映える。

エルデネ・ゾー寺院

寺院

赤い壁の寺院

赤い壁の寺院

エルデネ・ゾー寺院の狛犬

狛犬(?)が病んでる・・・。なんでそんなにくしゃくしゃなの・・・?

Shankh Monastery

続いてShankh Monastery(以下シャンク寺院)へ。

シャンク寺院もエルデ・ゾー寺院と並び、モンゴル最古級の寺院で、モンゴルで唯一、カーラチャクラの神々722 体すべてを描いたマンダラで有名だそうです。

シャンク寺院

シャンク寺院

白地に金の仏塔

白地に金の仏塔

シャンク寺院の狛犬らしきもの

狛犬がブサかわいい。つぶれたカバみたい。屋根の上にいる神獣みたいなのは鹿かな?

中国っぽい絵が描かれている

中国っぽい絵が描かれている

ペニスストーン

ペニスストーン。古くは若い僧の欲望を抑えるために、女性の下半身の形をした山に安置したものだと看板に書いてあった。あとは子宝に恵まれるよう祈願に訪れる人も多くいたんだとか。日本にもありますね。

2日目に行ったエルデネ カンバ寺院や、エルデネ・ゾー寺院と同じく、社会主義のスターリン政権下、宗教弾圧によって破壊されたそうです。

全然知らなかったモンゴルの歴史に一気に触れる一日でした。

 

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そしてモンゴル式ポーカーも3回に一回くらいはオーナーに勝てるように勝てるようになりました!

やったね!!

モンゴルの現地乗馬ツアー体験記まとめ

私が参加した現地ツアーについての旅行記でした。

七日間のとても濃いツアーとなりました。

馬にたくさん乗れた時点で大満足のツアーでしたが、加えて大陸の歴史の一端にも触れることができ、とても有意義なものになりました。

世界は広く、地球は大きく、まだまだ知らないことだらけ。

モンゴル、日本ではあまり紹介されていない見所満載です!!

ぜひ足を運んでみてください!!!

 

 

モンゴル現地ツアーの申し込み方と価格

モンゴル現地ツアーを申し込むのは実は簡単です。

モンゴルのゲストハウスに泊まれば、そこに申し込めるツアー一覧が置いてあるので、それを見ながらどんなツアーにしたいか決めて、ゲストハウスの人に話すだけ!

おすすめのゲストハウス、シティ ゲストハウス & ツアー

アレンジも効いて、かなり柔軟に対応してくれるので、やりたいことはどんどん言ってみましょう。

人数が増えると一人当たりの金額が下がっていくので同じゲストハウスに泊まっている人と参加するのもおすすめです。

今回ここくまの要望は「とにかく馬に乗りたい!」の一点でした。

で、ちょうど湖へのツアーを予定していたフランス人カップルと一緒に行くことになりました。

3人参加だと一人一日70ドル。

今回はオーナーも参加したいから、と一日50ドルになりました。

どういう計算方法か謎ですが、なんか格安になっています。(2018年の価格なので、現在の価格についてはゲストハウスにお尋ねください)

50ドル×7日=350ドル

ですね。

食費移動費など諸々全部込みでこの価格!

もし一日70ドルだったとしても十分安いと思うので参加していたと思います。

現地ツアー参加のご参考になれば幸いです。

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